店舗運営

オホーツクで育まれた優良産品を販売する「オホーツクテロワールの店」

安心しておいしく食べられるものを地域の食卓にもお届けしたい

テロワールとは、“その土地特有の風土や気候で作られる味やもの”といった意味を持つ言葉です。コープさっぽろの美幌店・北見春光店の中にある「オホーツクテロワールの店」は、その名の通り、オホーツクの風土や気候だからこそ育むことのできた産品を販売している小さなお店です。スタートした2011年当時、おいしいだけでなく、安心して食べられる地域の生産者さんが作るこだわりの良品を取り扱ってくれるお店はほとんどありませんでした。

6次産業化という言葉がまだない時代から、「自分たちの手掛けた生産物を通して、消費者に自分たちの取り組みを知ってほしい」と考える生産者はオホーツクにも存在していました。また、そういった地域の生産者さんが作る小ロットだけれども旬のシーズンにしか入手できない郷土料理のお漬物や、農業者の女性チームが作り続ける手作り加工品などをどうしてもご紹介したいと考えていました。そうして一般社団法人オホーツク・テロワールの活動から、大地のりんごを含む有志メンバーが中心となり、「オホーツクテロワールの店」を開設しました。

オホーツクの気候や風土だからこそ作れるものがある

テロワールという考え方は、オホーツク各地の生産者などの有志が2009年に限界集落の再生を形にしたフランスのボッフォール村を訪れ学んだ考え方です。

この村では、AOC(原産地呼称制度)を取得した「ボッフォール・チーズ」が造られていました。日本では限界集落とされる不便な山岳地帯に位置するボッフォール村。しかし、マイナスな環境ともいえる山岳地域の環境から生まれる生産品による地域ブランドの確立と高付加価値化を実現し、それによってもたらされた豊かな生活と生産地を見ようと世界中から観光客が訪れ、村全体が活気に満ちあふれ正に持続可能な農村の在り方を実現していました。

ボッフォール村を訪れたことで、オホーツクでも気候や風土、土地の特徴を活かしたテロワールの考え方をもとに、ここでしか作れないものを生産し、紹介・販売・体験をさせて自分たちの価値を表現していこうという強い思いが生まれました。

日本の北東の端。流氷が訪れる極寒の地。マイナスに聞こえるこの地理的条件が、実は一次産業には大きなメリットをもたらしています。冷涼な気候によって病害虫の発生が少ないため、本州に比べ農薬散布量が少なく済みます。それによって有機農業などに取り組みやすいのも利点でしょう。地域の特性は、ある一面から見れば難点でも、もう一面をみれば大きな利点となるのです。

現在、オホーツクテロワールの店は合同会社大地のりんごがその当時の思いを紡いで運営を続けています。できる限り生産の現場を訪れ、品質の高い、おすすめしたい商品を陳列しています。また同じ志でモノづくりをされる道内の、道外の他地域の方々のこだわり商品も一緒にご紹介するコーナーも設けています。これからもオホーツクテロワールの店が、地域の中でモノづくりをされる方々のよい情報交換の場になればと考えています。

原点は地域マルシェ!

こだわりある生産者が多いことを知ってもらいたい

オホーツクテロワールの店では、有志らが2011年から地域マルシェに取り組んできました。生産者のみなさん一人ひとりが作っているものを持ち寄って、オホーツク管内のさまざまな町で開催しました。

この活動は、こだわりを持って産品を作ろうとする作り手がオホーツクには数多くいることを、地域の消費者の皆さんに伝えたい、その一心で行っておりました。

そして作り手が自らの言葉で、自らの価値を語ろうということが目的でした。その活動は現在の店舗運営や各方面の方々と連携したマルシェや体験事業にも受け継がれています。

店舗情報

オホーツク ・テロワールの店
美幌本店

住所
北海道網走郡美幌町三橋南3−1
コープさっぽろ 美幌店内
営業時間
9:00~21:00
定休日
無休
電話番号
0152ー73ー3637

オホーツク ・ テロワールの店
北見春光店

住所
北海道北見市春光町1丁目1
コープさっぽろ 北見春光店内
営業時間
9:00~21:00
定休日
無休
電話番号
0152ー24ー3200