農山漁村体験

一次産業のフィールドを支える人々とふれあい、地域の営みを知る体験

オホーツク管内の農村や漁村での営みを体験できる新しい旅の形を提案

網走は、十勝に次ぐ農産物の一大生産地です。パン用小麦やうどん用小麦、国産ビール大麦、砂糖用の甜菜(ビート)、でんぷん用のじゃがいも、日本一の生産量を誇る玉ねぎなど、国を支えるたくさんの作物を生産しています。

また網走には、漁業においても世界に誇れる産品が数多くあります。網走の街中を流れる網走川は、サケの遡上が日本一多い川なんですよ!網走湖では冬のワカサギをはじめ、農林水産省のGI(産地呼称)制度を取得した自慢のシジミがあります。このシジミ、水揚げ量はなんと北海道一!

しかし、これまで網走には、生産地ならではの景観を楽しんだり体験したりするための地域の魅力をつなぐ窓口機能がありませんでした。

オホーツクにある力強い産業を体感してほしい、素晴らしい景観や作り手の皆さんの生き生きした様子に触れてほしい!そんな思いから、仲間とともに立ち上げたのが「オホーツク農山漁村活用体験型ツーリズム推進協議会」です。

そして2019年7月より、オホーツク管内の農山漁村の自然や食を体験できる新しい旅を提案する、交流拠点施設「Connectrip(コネクトリップ)」の運営を協議会で始めました。Connectripでは、網走をはじめオホーツクエリアにある多彩な一次産業のフィールドと観光を結ぶ各種アクティビティを提供しています。

オホーツクの主幹産業である一次産業を支える人々と、この地域のありのままの風景は、観光客の方々にとってもそこに暮らす私たちにとっても本当に価値あるものだと考えています。 Connectrip は、生産現場の見学やワークショップ、体験ツアーなど、さまざまなプログラムをご用意して皆さまのお越しをお待ちしております。

オホーツクエリアで北海道の豊かな自然に触れる

北海道の大自然に触れるなら、道内でも有名なニセコや富良野が第一候補に挙がってくる方も多いでしょう。しかし、オホーツク管内にも雄大な自然を感じられる絶景ポイントが数多くあります。網走市や大空町、斜里町などをまたいだ網走国定公園もその一つ!オジロワシなど、天然記念物に指定される野生動物も豊富に生息しているエリアです。Connectripの拠点施設は国定公園内にある網走湖畔にあります。オホーツクの空の玄関口、女満別空港から車でわずか15分のアクセスで豊かな自然に触れることができます。

アクティビティを通して大自然だけでなく、地域の産業や歴史を知る機会に

Connectripの 体験プログラムには、網走湖や網走川でのカヤックツアーをはじめ、ニューモビリティーを活用したさまざまなアクティビティや食の体験をご用意しています。育成訓練を受けた地域ガイドが同行しますので、初心者の方でも安心して各種アクティビティを楽しめます。

道外の方はもちろん、最近では地元の方も多く参加されています。同行する地域ガイドには、地域の中でご商売を営まれている方や、農業・漁業を営む生産者の方々もいらっしゃいます。地域ガイドはアクティビティを安全に楽しむためのサポーターであるのと同時に、自分たちの生業を、体験を通して伝えてくれる大切なメッセンジャーでもあります。

参加されるみなさまとの交流から、地域に暮らす自分たちが、地域の価値を改めて見直したり、感じたりできるよい機会になればとも思っています。